圓堂北店の露地の飛び石は「鞍馬石」を使用しております。
鞍馬石とは、京都鞍馬で産出される赤褐色の岩で、表面に浮き出てくる赤茶色の錆びに趣があると言われ、古くから多くの人々に愛されてきた京都を代表する石でございます。
特に数奇者、茶人に好まれ現在でも茶道の侘びさびの世界には欠かせないものとされています。
昔の庭では貴重で高価なこの鞍馬石を使うことが誇りとされていたようで、訪れるお客様に対しても「心よりのおもてなし」を意味し、表現していたそうです。
現在でも人気が高く、日本の庭園作りには欠かせない石で、年月を経ることで趣となる「錆が湧く」を「庭から金が湧く」とかけた縁起物でもあるそうです。